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日常であった事とか拍手のお返事を載せていくと思います
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 見つけたから、誤字修正してのっけてみた。

 ムラさと。

 とっても短いです!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「ねえ、いい加減にペットになって下さいよ」
「嫌ですねぇ、心からお断りしますよ」

 緩慢な動作で、気だるげに視線を動かす彼女を見つめながら、特に何の感慨も覚えないままに『私』は微笑む。

「……ムラサ。村紗水蜜」
「はい? 何ですか、さとりさん」
「貴方は『貴方』は意地悪ね」
「ええ。そして貴方はしつこいです」

 軽い重みが鬱陶しいとは思わないけれど、人の腹の上に寝そべる彼女の軽口は鬱陶しい。
 ま、殴って締め上げるのはいつでも出来るし、それをしたらあの主思いのペット共に追い出されかねないから、もう少しは我慢するか。
 
 そう、のんびりと考えると、腹の上の彼女は冷めた瞳を向けてくる。
 ひんやりとして、どこか海を連想するその淡い光に、

 いいね。

 って思わず笑いかけた。


「……ムラサ」
「はいはい?」
「時折現れる、貴方の裏の顔も好きだといったら、貴方は私を愛しますか?」
「は? いいえ、別に? どーせならその台詞、表ののーてんきな『私』に言えばいいんじゃないですかね? 喜びますよ」
「……知っているわ」

 細い吐息。
 折れそうな指が、くっと服をつかむ。

「……よく、知っている。ムラサは、私に好意をよせてくれる。口付けてくれる。抱いてくれる。私を、私なんかを求めてくれる」
「まあ、恋する乙女。もー、惚気けるならどいて下さいよ」
「でもね『ムラサ』」

 胸元のリボンを、引かれる。
 あ? とその動作に目を細めながら、顔を寄せると、躊躇する間もなく、慣れた動作で口付けられた。


「私は、強欲なの」


 無言で先を促すと、いつの間にか人に馬乗りになる、小さな体を操って、目が三つ、私を見る。


「表も裏も、全部に愛されたいのよ。ねぇ、怖い『ムラサ』優しい『ムラサ』の知らない、内に秘められた人格さん」

 まるで愛していますと言いたげに。


「愛しています。どうか、愛して下さい」

 
 恥ずかしげも無く。

 呆れて、明日には何も覚えていない。

 私を。村紗水蜜を押し倒した。
 
 
 
 
  
 
 
 ぽこぽこと。

 深層から出る泡は、不条理に今日の全てを忘れるのに。

 明日には。ただ優しい『ムラサ』が、おはようと。熱の冷めた体で、熱をくすぶらせる、馬鹿なさとり妖怪を、抱きしめるだけと知りながら。




「……はっ」

 笑う。

 これは、浮気になるのかねぇ? なんて意地悪く心で問いかけると。
 くすりと笑う彼女、さとりは艶やかに歯を見せる。


「なるわけないでしょう。私は一途なんです」


 
 ……あっそ。


 ほどほどに、熱い夜を君と。
 
 
  
 
 
 
 
  
 
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